米国でフィットネスセンター事業を手がけるプラネット・フィットネス(Planet Fitness)社は7月10日、フロリダ州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)のフィットネスクラブ施設がネットゼロエネルギー・ビル(ZEB)になったと発表した。

 最近、同施設は改築されたが、その際に179kW分の太陽光パネルをキャノピーと屋上に設置した。施設の面積は2万平方フィート(約1858m2)である。同時に、省エネルギー性を高めるため、照明機器もLED照明に改修した。

179kWの太陽光パネルを設置した米Planet Fitness社のフロリダ州セントピーターズバーグ店
179kWの太陽光パネルを設置した米Planet Fitness社のフロリダ州セントピーターズバーグ店
(出所: Planet Fitness)
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 その結果、現在、使用する電力の99.5%を太陽光発電で賄っているという。同社によると、同施設は太陽光発電システムを含む改築としてはフロリダ州で最大という。

 温室効果ガス排出量については、年間5600t以上の削減効果があり、これは13万本の植樹に相当する。月々の電気料金も99%の節約になるとしている。

 施設の玄関には発電状況をリアルタイムで表示するモニターを設置し、来訪者が発電量を簡単に閲覧できるようにした。

 フランチャイズ加盟店として同クラブを経営するDoug Kuiken氏は、「セントピーターズバーグ地域の一員として、省エネでよりグリーンな環境に貢献したいと考えている。来訪される方には、太陽光パネルの発電量を確認してみて欲しい」と語る。

 EPC(設計・調達・施工)サービスは、同州タンパ(Tampa)のSolar Energy Management社が担当した。