キヤノンメディカルシステムズは2018年7月2日、遺伝子解析やバイオインフォマティクス関連事業を手掛けるアクトメッドの過半数の株式を取得したと発表した。これにより、がんゲノム検査事業へ参入し、キヤノンのヘルスケア事業を強化・拡大を図る。

 アクトメッドは、アジアにおける遺伝子の臨床解析分野で高品質な技術で定評のある台湾ACT Genomics社から継続的、包括的な技術サポートを受けている。病理検体の品質チェックからアジア人固有の遺伝子変異情報や臨床情報を含む臨床データベースに基づいたレポート作成までを一貫して行い、アジア人に適したクリニカルシーケンスサービスを日本国内で提供している。

 キヤノンメディカルシステムズは、日本国内に約70カ所の販売・サービスネットワーク拠点を持ち、画像診断システムをコア事業に、ヘルスケアIT事業やバイオサイエンス事業へ領域を拡大し、事業の成長を目指している。今後、日本国内のネットワークや経験をアクトメッドと共有し、同社が日本国内におけるがん遺伝子解析のニーズに対応することで、個別化医療の実現を目指すとしている。