国内に稼働中のファースト・ソーラーの太陽光発電所
国内に稼働中のファースト・ソーラーの太陽光発電所
(出所:日経BP)
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 米ファースト・ソーラー(First Solar)は6月9日、みずほ銀行との間で、同社製太陽光パネルを採用した日本でのメガソーラー(大規模太陽光発電所)開発向けに、約70億円(約6400万米ドル)の資金融資契約を締結したと発表した。

 みずほ銀行がアレンジャーおよび参加銀行としてシンジケート型の太陽光発電所向け融資を組成した。ファースト・ソーラーにとってみずほ銀行から獲得した3番目の融資となる。

 ファースト・ソーラーは今年2月、石川県宝達志水町などに建設する出力59.5MWのメガソーラー「石川沢川太陽光発電所」に対し、みずほ銀行をアレンジャーとする銀行団から約270 億円(約 2.4億米ドル)をプロジェクトファイナンスで調達したと発表していた。2018年末の稼働を予定している。

 ファースト・ソーラーは今回、調達する資金で開発するメガソーラーに関し、建設地や発電容量など、プロジェクトの概要について、「現時点で未公表」としているものの、同社製のカドミウム・テルル(CdTe)系化合物型太陽光パネル「シリーズ6」を導入するとの見込みを公表している。

 「シリーズ6」は、同社製が開発中の次世代パネルで、大面積化と効率向上を両立させたとしている。現時点で、変換効率17.8~18.2%(400W超/枚)を想定している(関連記事)。

 同社では、現在、建設中の「石川沢川太陽光発電所」については、現行モデルの「シリーズ4」を導入するとしている。