ベンチャー企業との業務提携による新規事業のイメージ
ベンチャー企業との業務提携による新規事業のイメージ
(出所:関西電力)
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 環境エネルギー投資(EEI、東京都品川区)は6月20日、環境エネルギー分野に特化した新たなベンチャーキャピタルファンド「EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合(EEI4号ファンド)」を組成したと発表した。また同日、関西電力のグループ企業である関電ベンチャーマネジメント(KVM、大阪市)と九州電力が、それぞれ同ファンドに出資すると発表した。

 EEI4号ファンドは、エネルギー産業の構造転換分野(イノベーションビジネスモデルおよびEV・蓄電池・次世代材材料など)、資源の有効活用分野(人材活用、資源循環、資金循環、地方創生など)、スマート化関連分野(スマートホーム、スマートインダストリー、スマートモビリティ、スマートシティなど)に対し、重点的に出資する。

 投資対象国は、日本(70~100%)および米国・欧州(最大30%)。運用期間は2018年~2028年の10年間。

 EEIは、環境・エネルギー分野に特化したベンチャーキャピタル(VC)で、新事業の創造とイノベーションを通じた持続可能な経済・環境・社会の実現に向けて、世界にインパクトを与えるベンチャーを創出することを目的としている。これまで92案件・総額192億円を投資している。

 関西電力は2016年4月に「関西電力グループ中期経営計画」を策定し、新規事業や新商品・サービスの開発を目的に既存事業にとらわれない取り組みを積極的に推進している。九州電力は、2017年1月にグループ横断の取り組みとして「KYUDEN i-PROJECT」を立ち上げ、ビジネスアイデアの創出や他企業との共創に取り組んでいる。