米国の運送事業者であるEstes Express Lines社と太陽光のEPC(設計・調達・施工)サービスなどを手がけるDynamic Energy社は6月20日、ペンシルバニア州ウェスト・ミドルセックス(West Middlesex)にあるEstes社の事業所の屋上で688kWの太陽光発電システムの設置プロジェクトが完了したと発表した(図)。
屋上設置型の太陽光発電システムとしては、ペンシルバニア州西部で最大規模という。年間に77万7400kWhの発電量を見込んでおり、同事業所が消費する電力の56%を賄えるとしている。
同プロジェクトは、ペンシルバニア州エネルギー開発局(PEDA)の助成金を活用して建設された。多くの事業者が同助成制度に申請したが、審査の結果Estes社のプロジェクトが採択された。PEDAは同州におけるクリーンエネルギー関連プロジェクトの資金調達の支援などを手掛けている。
Estes社は、米環境保護庁(EPA)が主導する運送や物流事業者向けのプログラム「スマートウェイ運輸パートナーシップ(SmartWay Transport Partnership)」にも初期から参加していた。
Estes社はまた、これまでにメリーランド州のエルクトン(Elkton)とボルチモア(Baltimore)の2事業所でも太陽光パネルを設置しており、それらの容量合計は583kWに達する。