メドピアが2016年5月に実施した勤務医の有給休暇取得状況に関するアンケート結果 医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」調べ(提供:メドピア)
メドピアが2016年5月に実施した勤務医の有給休暇取得状況に関するアンケート結果 医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」調べ(提供:メドピア)
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 医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」を運営するメドピアは2016年6月21日、会員医師の内、勤務医を対象に「有給休暇はどのくらい取得できているか?」を聞いたアンケート調査の結果を公表した。回答した3370人のうち4割が、有給休暇を「ほとんど取れていない」と回答したという。

 アンケート調査は、2016年5月25~31日に実施した。回答の内訳はこうだ。「ほとんど取れていない」との回答が最多で、全体の39.6%(1334人)を占めた。次いで「2~3割程度は取れている」が16.5%、「1割程度は取れている」が14.4%、「5割程度は取れている」が9.5%、「有給はない」も同じく9.5%、「ほとんど消化している」が6.8%、「7割程度は取れている」が3.8%という結果になった。

 「ほとんど取れていない」と答えた勤務医からは「忙しすぎて取れない」や「人が少なく、代理を頼むことが難しい」、「学会以外は休めない」といった声が多く聞かれたという。「2~3割程度は取れている」と「1割程度は取れている」勤務医は合わせて3割を占めた。この3割が挙げた理由としては、「学会と夏休みに使っている」意見が多く、「半日や数時間ずつ」取っている勤務医もいた。

 有給を5割以上取得できている医師は、次のような理由を挙げた。「勤務先が変わって取りやすくなった」。「夏休みを有給扱いにして消化している」。「権利なので取るようにしている」。

 メドピアによると、政府は2020年までに有給取得率を2015年の47.6%から70%に引き上げることを目標にしているという。