トヨタ自動車は2017年6月8日、SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の「ハリアー」を部分改良して発売した(図1~3)。従来のガソリン車とハイブリッド車(HEV)に加え、新たに排気量2.0Lで直噴のターボエンジンを搭載したモデルを用意。価格は294万9480~495万3960円で、月間の目標販売台数は2500台である。

図1 トヨタ自動車が部分改良した「ハリアー」、斜め前から
図1 トヨタ自動車が部分改良した「ハリアー」、斜め前から
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図2 斜め後ろから
図2 斜め後ろから
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図3 内装
図3 内装
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 ハリアーは高級感あるSUVとして、1997年に初代モデルを発売。以降、同社における主力SUVになっている(関連記事:トヨタ自動車「ハリアー」)。部分改良に伴ってターボエンジンを追加することで、消費者の選択肢を広げたい考えだ。

図4 新しく搭載する2.0Lターボエンジン
図4 新しく搭載する2.0Lターボエンジン
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 新たにハリアーに搭載するエンジンは「8AR-FTS」(図4)。同エンジンは「クラウンアスリート」をはじめ、同社の高級車ブランド「LEXUS」の「RX200t」や「NX200t」と共用している。

 エンジンの適用車種を増やせば、量産効果を高めてコストを削減できる。同社は今後エンジンの共用化を進め、2021年には9機種17バリエーションを展開する見通しだ(関連記事:熱効率41%の燃焼技術を共通化)。