出光興産、宇部興産、日揮の3社は6月10日、火力発電所や工場から排出されるCO2を回収して固定化し、資源へ転換する新技術の開発を目指す研究会「CCSU研究会(Carbon dioxide Capture and Storage with Utilization)」を設立したと発表した。
新技術開発のコンセプトは「カルシウムなどを含む産業廃棄物を活用し、CO2と反応させて炭酸塩化および高付加価値化する」というもの。炭酸塩や金属イオン抽出後の残渣を建築・土木材料、各種工業材料などの資源に活用する。
複数の大学が参画する産学協働の取り組みとなる。2年間の基礎研究を経た後に実証実験を行い、2030年の実用化を目指す(関連記事:石炭火力のCO2を有効利用、Jパワーと中国電力が検討)。