Health 2.0は、ヘルスケアとITの融合領域であるデジタルヘルスに関するイベントで、米国西海岸に拠点を置くHealth 2.0社が2007年に立ち上げた。その日本版は2015年11月に初開催され、550人の参加者が集ったという。
キックオフミーティングでは、Health 2.0社 共同創業者のMatthew Holt氏が登壇。米国のデジタルヘルス事情について語った。同氏は今後のヘルスケア市場を考えるにあたり、「INFORM、CONNECT、DIAGNOSE、TREATの4要素が鍵になる」と指摘した。
これら4つの行為は、これまで医療従事者が行ってきた。しかし同氏は、「“誰が”行うのかが、今後変化するのではないか」と語る。その1つの可能性として、米Smart Vision Lab社の「SVOne Pro」を紹介。これは視力の屈折率異常を診断することができ、視力を判断することができるデバイス。小型で携帯できるため、病院以外での使用が期待されるという。「SVOne Proをはじめ、手軽にどこでも診断できるツールが今後ますます増えてくる。病院に行かずとも、医療サービスを受けられるようになる」(同氏)との期待を述べた。12月のHealth 2.0 Japan 2016の開催に向けて、今後も複数のミーティングを開催していくという。なお、Health 2.0 Japan 2016は、12月6日に渋谷ヒカリエホールでカンファレンスを行い、7日にコングレスクエア日本橋でワークショップを開催する予定である。