「ヘリオス」の健全性評価に関する画面
「ヘリオス」の健全性評価に関する画面
(出所:ジェイシティ)
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SBエナジーの運営する「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」
SBエナジーの運営する「ソフトバンク苫東安平ソーラーパーク」
(出所:日経BP)
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 インターネット関連システムを開発するジェイシティ(東京都渋谷区)は、同社が開発・販売するクラウド型太陽光発電所監視システム「HELIOS(ヘリオス)」が、SBエナジー(東京都港区)に全面的に採用されたと公表した。

 「ヘリオス」は、多様なインタフェースに対応したクラウド型システムのため、製造企業の異なるパワーコンディショナー(PCS)を導入した複数の太陽光発電所の運転実績や計測情報を一元的に管理できるのが特徴。遠隔監視のほか、遠隔制御、パネルの理論値に対する実績評価(健全性評価)などの機能もある。

 現在、国内約100カ所の太陽光発電所向け遠隔監視システムなどとして採用実績があるという。

 ソフトバンクグループでメガソーラー(大規模太陽光発電所)を展開するSBエナジーは、20カ所以上で太陽光発電所を運営している。同社は、ジェイシティから「ヘリオス」のライセンス供与を受け、効率的な運営管理システムを構築に乗り出している。既設のメガソーラーも含め、各発電所を統合的に遠隔監視・管理できるようにするという。

 ジェイシティは、中部電力グループのシーエナジー向けに太陽光発電所の遠隔監視システムを開発・納入し、実績を重ねてきた。約100サイトの採用実績のうち、約半数はシーエナジーの手掛けた案件になるという。

 件数ベースの納入実績の割合は、出力10MW以上のサイト向けが約1割、1~10MW向けが約6割、数10~数百kW向けが約3割になる。