世界の地域別での1500V採用の見込み
世界の地域別での1500V採用の見込み
(出所:トリナ・ソーラー・ジャパン)
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1500Vでのシステム構成のイメージ
1500Vでのシステム構成のイメージ
(出所:トリナ・ソーラー・ジャパン)
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PCSの大容量化により設置台数が削減
PCSの大容量化により設置台数が削減
(出所:トリナ・ソーラー・ジャパン)
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1000Vと1500Vシステムのコスト比較
1000Vと1500Vシステムのコスト比較
(出所:トリナ・ソーラー・ジャパン)
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 トリナ・ソーラー・ジャパンは5 月25 日、新製品セミナーを開催し、国内外の太陽光発電市場における直流電圧1500Vシステムへの移行状況を解説するとともに、同システム に対応した太陽光パネルの新製品を発表した。

 同社は、フレームのない両面ガラスタイプの太陽光パネルについては、すでに1500V 仕様を用意していた。今回、従来のフレームタイプの単結晶・多結晶シリコン型パネルについても、1500V 仕様をラインアップに加えた。

 同社では、「米国やインド、中東・南アフリカでは既に直流1500Vシステムの導入が進んでおり、 今後、他の国でも採用が進む。日本でも1500Vシステムの導入が始まっており、2017年後半から2018 年にかけて導入が加速する。2020 年には1MW以上のプロジェクトのうち90%を1500Vシステムが占める」と、予測している。

 日本国内では、直流1500V に対応するパワーコンディショナー(PCS)の導入が他国に比べて遅れていたこともあり、これまでは1000V の発電システムが主流だった。

 ただ、「ここに来て1500V対応機器の市場導入が増え、1500Vシステムでの設計が可能になってきた」という。 「日本市場は、600Vから1000Vへの移行と同様、1500Vへの移行でも米国市場の1.5年程度、後になる」とみている。

 国内向けPCSでは、米GE(ゼネラルエレクトリック)やフランスのシュナイダーエレクトリックなどに加え、国内メーカーとして初めて東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が1500V対応の2.5MW機の販売を始めている。また、接続箱に関しても、海外メーカーのほか、複数の国内メーカーが対応品を公表している。