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HOMEものづくり > 光で色変化、陶器のようなプラ 三井化学が探る素材の魅力

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光で色変化、陶器のようなプラ 三井化学が探る素材の魅力

  • 内山 育海
  • 2016/06/02 19:30
  • 1/2ページ

 ものづくりの現場で用いる合成樹脂などの素材の新しい価値を、五感を使って体感する――。

 そんな体験を顧客に提供する目的で、化学メーカー大手の三井化学が約1年前に立ち上げたプロジェクトがある。同社が「そざいの魅力ラボ(MOLp)」と呼ぶ取り組みだ。

 2016年6月1日に東京ビッグサイトで開幕したインテリア関連の見本市「インテリア ライフスタイル」で、同社はこの取り組みの一環で試作した家具や食器などを初めて披露している(同見本市の会期は6月3日まで)。プロジェクトでは、自社の素材について従来は思いもつかなかった応用を提示することで、新しい魅力を顧客に伝え、新規顧客の開拓につなげることを目指している。

視覚、聴覚、触覚に訴え、素材技術の新たな可能性を探る

 「MOLp」は、社内の材料研究者を中心に実際の製品を扱う事業部の担当者などを含めた社員約20人を集めて、三井化学の持つさまざまな素材技術の新たな可能性を探るプロジェクトだ。デザイン視点で多くの企業の経営課題を解決してきた、エムテド代表取締役の田子學氏をプロジェクトの先導役として招いた。

 プロジェクトチームのメンバーは田子氏と一緒に自社製品の新しい可能性について議論し、そこで生まれたアイデアを具体的なモノとして試作した。試作品を実際に触ったり、見たりする体験を通して、その素材について従来とは異なる印象を顧客に思い浮かべてもらうためだ。狙いは、「この素材はこの用途で用いるのが当たり前」という既成概念を払拭することである。

「SHIRANUI ―不知火―」には2種類の例を展示した。左の写真は、時間をかけて光を吸収した部分の色が濃く変化する素材を使ったイス。座面の中央部が濃い赤色になっている。右は、紫外線を当てた部分だけが赤く見える素材を使っている。イスの脚の部分だけに紫外線を当てている様子。
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 例えば、試作品の一つである「SHIRANUI ―不知火―」は、紫外線に反応して色が変わるスツール(いす)だ。このいすには、サングラス用の調光レンズ向けに開発したプラスチック素材を使用した。眼鏡用のレンズでしか活用されていないこの素材をより多くの業界に知らしめるため、紫外線が当たると色が変わるという素材のポテンシャルを具現化したのがこの作品だという。

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