理化学研究所(理研)と東京大学、東北大学は2016年5月27日、遷移金属酸化物のひとつであるチタン酸ストロンチウム(SrTiO3)の高品質単結晶薄膜を作製し、電子を平面上に閉じ込めた2次元電子構造において「量子ホール効果」の観察に成功したと発表した。電子相関の強い遷移金属酸化物での量子ホール効果の実現は、2次元電子と超伝導や強磁性が融合した新しい物性の開拓につながる成果で、エネルギーをほとんど使用しない論理回路やメモリーなどへの発展が期待される。
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