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「慶応メディカルAIセンター」の狙いとは…

LINK-Jが「AI×医療」でシンポジウム

2017/05/19 08:05
大下 淳一=日経デジタルヘルス
主催者としてシンポジウムに登壇したLINK-J 理事長の岡野栄之氏(慶応義塾大学医学部長)
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 ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)は2017年5月17日、人工知能(AI)の医療応用をテーマとした「AI×Life Scienceシンポジウム」を東京都内で開催した。AIの医療や生命科学への応用に携わる研究者や実業家が登壇した。

 基調講演の登壇者の1人は、ソニーコンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長 所長の北野宏明氏。システム・バイオロジー研究機構 会長(LINK-Jサポーター)の立場で、「AIを活用したライフサイエンス・イノベーション」について講演した。

 同氏は「2050年までに、生命科学の分野でノーベル賞級の科学的発見をなし得るAIを開発する」ことを掲げた「グランドチャレンジ」の提唱者。講演ではこのチャレンジが「人間ではないと気づかれずにAIがノーベル賞を受賞できるか」という挑戦でもあると説明。AIはやがて、自ら考え知識を生みだす道具へと進化し、「研究者が人間であるかどうかは問題でない」(北野氏)時代が訪れるとした。医療の分野でも、疾患の精密な分類や患者カテゴリーの再分類といった、幅広い用途でAIが威力を発揮するとの見通しを示した。

 北野氏らは、さまざまなデバイスから収集したデータや、多種多様なアルゴリズムを実装できる「Garuda」と呼ぶAIの統合的プラットフォームを構築。島津製作所の質量分析装置など、機器メーカーのシステムとの連携を始めているという。

 このほか、慶応義塾大学医学部 准教授の洪繁氏は、2017年4月に同医学部が立ち上げた「慶応メディカルAIセンター」の取り組みを紹介した(関連記事)。

 同センターは、2013~2014年度の文部科学省「センター・オブ・イノベーション-トライアル(COI-T)拠点」に採択された慶応大学の研究プロジェクトがきっかけとなった。設立の狙いは、AIの医療応用に向けた研究環境を整備するとともに、臨床応用のための実証を医学部内で実施したり、ビッグデータを活用できる情報基盤を構築したりすることにあるという。同センターでの取り組みなどを通じ、網羅的分子情報や画像情報、ヘルスケアデータなどを統合的に解析し、「個々人の健康を支援できるAIがいつかできるのではないか」(洪氏)との展望を示した。

日経デジタルヘルス Special

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