サニックスは5月7日、同社が施工する事業用の低圧連系太陽光発電所向けに、固定価格買取制度(FIT)による20年間の買取期間終了後、同社が最長10年間、買い取る新サービス「SANIX FIT 30(サニックス フィット サーティー)」を発表し、仮申込の受付けを開始した。

 2019年度のFITによる買取単価14円/kWhが適用される10kW以上50kW未満の事業用低圧太陽光案件が対象(2018年度以前単価の申請不備により2019年度単価が適用された発電所は除く)。これから事業開始する太陽光発電所の買取期間を延長することで、トータル売電収入を向上し事業リスクを低減できるとしている。

 2039年以降、FITによる買取期間の終了する6カ月~3カ月前に本申込および電力の切り替え手続きを行い、正式契約を締結することで、FIT終了日の翌日から買い取りを開始する。買取単価は7円/kWh。

「SANIX FIT 30」のイメージ
「SANIX FIT 30」のイメージ
(出所:サニックス)
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 最長10年間の買取期間中は、同社の有料遠隔サービス「サニックス アイ」を導入し、情報中継機「PVセンサー」を設置する必要がある。また、転売や譲渡により名義人が変更となった場合は、買い取りを停止する。

 同社によると、国の政策・制度の変更、経済状況・電気受給状態に変化があった場合サービスを終了する場合があるとしている。なお、現在運転中などFIT買取単価14円/kWh以外の太陽光発電所を対象とした買取サービスの提供については未定としている。

事業用低圧太陽光の「卒FIT」をサポートする(写真はイメージ)
事業用低圧太陽光の「卒FIT」をサポートする(写真はイメージ)
(出所:日経BP)
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