デジタルヘルスベンチャーのKids Publicは、鹿児島県錦江町および埼玉県横瀬町と連携し、スマホで小児科医に遠隔で相談ができる同社の「小児科オンライン」を利用した共同実証実験を2018年6月1日に開始する。両町は小児科医が不在。全国の小児科医へのアクセシビリティーを向上させることで、子育て世帯の不安や経済的・時間的負担の軽減がもたらされるかを評価する。

 小児科オンラインは、クリニックが診療を終えた18~22時の時間帯にスマホアプリ「LINE」や電話で小児科を専門とする医師にリアルタイム相談ができるサービス。主に、自治体や法人向けに展開している(関連記事)

 今回の実証実験では、小児科医の不在問題で悩む全国の自治体に対してのパイロットケースにしたい考え。なお、横瀬町では、サービス導入前後でアンケートを実施し、子育てに対して感じる不安の変化や小児医療費助成金などの行政コストの変化を評価し、“日本一子育てしやすい町”を目指す。

 錦江町および横瀬町在住の対象者は今回、無料で小児科オンラインを利用できる。事業費の一部にはふるさと納税が活用されるという。