愛知県および県内企業、自治体、有識者から構成される「あいち低炭素水素サプライチェーン推進会議」は、水素社会の実現に向けて地域全体で共有すべき目標像として「あいち低炭素水素サプライチェーン2030年ビジョン」と、その実現に向けたロードマップを取りまとめた。4月25日に発表した。

 2030年ビジョンは、再生可能エネルギー由来の水素サプライチェーンの構築を推進する愛知県内における2030年の絵姿を描いたもの。その実現には、地域全体で目標像を共有して産・学・行政の各主体が連携して取り組む必要があると考え、国の「水素・燃料電池戦略ロードマップ」および「水素基本戦略」を踏まえ、モノづくり県としての特性を生かす形で取りまとめた。

 「地域低炭素水素サプライチェーンの持続的発展」「電力、運輸、熱・産業プロセスのあらゆる分野の低炭素化」「広域的な水素流通量拡大による化石燃料依存からの脱却」を3つの柱に位置付け、今後は産・学・行政の緊密な連携・協力によって「低炭素水素」の利活用と仲間づくりを進めていく。また、愛知県が低炭素水素を認証する制度を導入することで、ロードマップに沿って低炭素水素の普及促進を目指す。

あいち低炭素水素サプライチェーン2030年ビジョンの概要
あいち低炭素水素サプライチェーン2030年ビジョンの概要
(出所:愛知県)
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