赤穂メガソーラー発電所
赤穂メガソーラー発電所
(出所:パシフィコ・エナジー)
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 パシフィコ・エナジー(東京都港区)は4月10日、兵庫県赤穂郡に太陽光パネルの出力102.144MW、連系出力60MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「赤穂メガソーラー発電所」の建設を開始したと発表した。2021年春ごろに運転を開始する予定。

 年間発電量は約1億2500万kWhを見込み、これは年間約5万tのCO2排出削減効果に相当する。発電した電力は関西電力に20年間全量売電する。固定価格買取制度(FIT)の売電単価は24円/kWh。

 事業用地は、ゴルフ場跡地を再開発した。林地開発に伴う残置森林率は71.5%で、林地開発許可制度が太陽光発電所(工場・事業所区分)に求める25%を大幅に上回る緑地を確保した。

 太陽光パネルは中国JAソーラー製、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。EPC(設計・調達・施工)サービスは、Bouygues Energies & Services SAS、ブイグ・エナジーズ・アンド・サービシーズ、熊谷組、東邦電気工業によるコンソーシアムが担当する。

 三菱UFJ銀行がアレンジャーとしてシンジケート団を組成し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がファイナンシャルアドバイザーを務める。また、べーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)が法律顧問を担当した。

 パシフィコ・エナジーは、赤穂メガソーラー発電所を含む国内11件・合計930MWの発電所の開発を手がけており、うち4件・合計227MWが完工し商業運転を開始している(いずれもパネル出力ベース)。

 岡山県美作市に建設中の「パシフィコ・エナジー作東メガソーラー発電所」は、太陽光パネルの出力257.7MW、連系出力150MWに達する。これは、パネル出力の規模では、現在、国内で稼働・着工済みの太陽光発電所で最大出力となる(関連記事:日本最大260MWを主導するパシフィコ・エナジーの革新力)。