「特にディーゼル車の走りと、タッチパネルの使い勝手をじっくりと体験してください」。ジャガー・ランドローバー・ジャパンの広報担当者は、出発地点のJR名古屋駅近くのホテルでそう言った。今回の試乗会(2016年3月末)の行程は、名古屋市から伊勢湾岸/伊勢自動車道を通って紀伊半島を南下、今年5月のサミット(2016年主要国首脳会議)の開催地、三重県志摩市の賢島を最終目的地とする片道180kmだ。

 試乗した車は、往路が「XE」のベースモデル「Pure」(図1)と、新型「XF」の「Pure」。どちらも直列4気筒2.0Lのディーゼルエンジンだ。そして復路がスーパーチャージャー付きV型6気筒3.0Lガソリンエンジン搭載のXFの「S」(図2)と「R-SPORT」。往復でこの4台を乗り比べた。エンジンと走り味の評価については別の執筆者に譲り、筆者はこれらの新型車に搭載されていた10.2インチのタッチパネルと、12.3インチの液晶インストルメントパネルの使い勝手についてレポートする。

図1 ジャガー「XE」の「Pure」
図1 ジャガー「XE」の「Pure」
直列4気筒2.0Lのディーゼルエンジン。497万円とジャガーの中では低価格。
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図2 ジャガー「XF」の「S」
図2 ジャガー「XF」の「S」
V型6気筒 3.0L スーパーチャージャー付きガソリンエンジン。8年ぶりにフルモデルチェンジした。635万円。
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