建設機械の製造などを手掛ける二川工業製作所(兵庫県加古川市)は、同県稲美町六分一のため池で、出力1.43MWの水上メガソーラー(大規模太陽光発電所)を稼働した。昨年12月に運転を開始し、今年2月18日に竣工式を開催した。発電事業の主体は二川工業製作所となる。同社は、池を所有する天満大池土地改良区に管理料を支払う。
設置したのは、河原山池の水面上で、発電所名は「河原山池水上太陽光発電所」。同池は、兵庫県内で2番目の広さを持つ天満大池の子池にあたり、農業用ため池の機能も持っている。シャープ製の太陽光パネル5712枚をフロート式架台に設置した。パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製を採用した。
EPC(設計・調達・施工)サービスは、美樹工業が担当し、フロート架台は、フランスのシエル・テール・インターナショナル社製を採用した。太陽光パネルは、水蒸気などに耐性の高い、保護用バックシートを装着したものを使用した。
二川工業製作所は、今回の河原山池のサイトを含め、5カ所で水上の太陽光発電所を稼働済みで、合計出力は約6MWとなる。これらに加え、5カ所で合計約6MW分の水上太陽光発電所を計画中で、すべて完成すると、10カ所で合計約12MWに達する。