「建て得バリュー」の契約関係の仕組み
「建て得バリュー」の契約関係の仕組み
(出所:LIXIL)
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 LIXILと東京電力が設立した合弁会社LIXIL TEPCOスマートパートナーズ(東京都江東区)は、住人の初期負担なしに太陽光発電システムを屋根上に設置できる新サービス「建て得バリュー」を、4月2日から関東・中部・関西エリアで提供開始する。

 指定のLIXIL商品を採用したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー住宅)購入の顧客を対象に、LIXIL TEPCOスマートパートナーズが太陽光発電システムを割賦販売する。顧客の余剰売電収入を毎月の割賦支払いに充当する契約を結ぶことで、ZEH購入時の太陽光システム導入にかかる初期投資をなくす仕組み。契約期間は10年間。

 LIXILのサッシ、ドア、太陽光発電システムの3点セットをベースに、採用商品が増えるほど電気料金が割安になるという。断熱性や省エネなど環境性能が高い建材・設備を採用することで消費電力を削減するとともに、LIXIL TEPCOスマートパートナーズが安価で電力提供することで月々の光熱費を大幅に削減できる。

 太陽光発電システムを除くZEH設備は工務店から、太陽光発電システムはLIXIL TEPCOスマートパートナーズから購入する。また、LIXIL TEPCOスマートパートナーズと電気契約および余剰売電収入に関する契約を結ぶ必要がある。

 同時に、オール電化住宅に対応した「建て得バリューE」、太陽光発電システムを直接工務店から購入した顧客を対象にZEHに準じるNearly ZEHにも対応した「建て得でんき」の提供も開始する。

  住人や需要家の初期負担なしで屋根上太陽光を設置できる仕組みには、米国で普及した「第三者保有モデル(PPA)」もあり、国内でも複数の企業からサービス提供が始まっている(関連記事1)(関連記事2)。