「2015 グローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」の最優秀賞を2年連続で受賞
「2015 グローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」の最優秀賞を2年連続で受賞
(出所:TMEIC)
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米国やインドでリピート受注が増加
米国やインドでリピート受注が増加
米国における設置例(出所:TMEIC)
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 米国の大手調査会社であるフロスト&サリバンは3月28日、太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)部門の「2015 グローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワード」の最優秀賞に、PCSメーカー大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)を表彰したと発表した。

 フロスト&サリバンは、業界ごとに傑出した活動と成果を生み出した企業に対し、毎年、「カンパニー・オブ・ザ・イヤー」を表彰している。

 最高位に位置づけられるのがグローバル・カンパニー・オブ・ザ・イヤー・アワードで、TMEICは、2015年に日本企業として初めて受賞しており、今回で2年連続の受賞となった。

 フロスト&サリバンでは、TMEICのPCSは、製品のライフサイクルの間に、最大の発電量を、最小の発電コストで提供していると強調している。こうした価値が認められ、リピート受注が急増し、2015年の米国における売上高は、前の年に比べて689%(7.89倍)、インドにおける売上高は同492%(5.92倍)と、大幅に増加したとしている。

 また、PCS分野を主導する製品群の充実も評価ポイントに挙げている。2015年には、出力2.3MWの「Solar Ware 2300」や同2.5MWの「Solar Ware 2500」という、業界最大の容量となる機種を市場に投入した。いずれも直流側の入力電圧1500Vに対応している。

 2016年1月には、中国、日本、インド市場向けに出力1MW機を発表した。米国向けの同1.667MW機や、日本向けの同750kW機などを含めた機種の充実により、業界を主導する地位を一層、高めたと評価している。

 太陽光発電分野の流れとして、直流の入力電圧を高める需要が強まっている中、TMEICの高電圧対応への取り組みの早さも評価している。現在、北米や欧州では1500V対応機を導入する動きが出てきた。日本では600V対応機から1000V対応機への移行が進んでいる。TMEICは、こうした高電圧化の流れを主導しているという。

 このほか、高効率なMPPT(最大電力点)制御や、ファンレス冷却技術、耐塩害技術、発電所全体の発電量を最大化できるメインサイトコントローラー(MSC)などを評価している。

 TMEICも、今回の受賞について発表している。受賞の理由として、高性能かつ高信頼性のあるインバータ技術、日本のみならず米国や中国、インドにおける生産体制の確立、市場の需要に対応したグローバルでの展開力、特に最近2年間で急成長を遂げた販売成果、発電コストの最適化・顧客の発電コスト最小化を指す「トータル・コスト・オブ・オーナシップ」に注目した活動、1万台を超える出荷実績とリピート顧客の増加といった市場からの信頼などを紹介している。