米マイクロソフト社は3月21日、バージニア州で新規に建設されるメガソーラー(大規模太陽光発電所)「Pleinmont ⅠおよびⅡ」から出力315MWの電力を購入すると発表した。

 太陽光による電力を一社の企業が購入する事例として、米国ではこれまでで最大という。

 この電力調達によって、同社は2020年までに使用電力の60%を再生可能エネルギーで賄うという目標の達成が大幅に前進するとしている。

 Pleinmontは総設備容量が500MWとなるメガソーラー・プロジェクトの一部で、米sPower社が、保有および運用する。sPower社はユタ州ソルトレーク・シティを拠点とし、米AES社とAIMCo社が合弁で設立した独立系の再エネ発電事業者。

 2000エーカー(約809ha)の土地に75万枚以上の太陽光パネルを並べる。完成後は、年間に約71万5000MWhの発電量を見込む。

 総容量500MWの同プロジェクトはバージニア州では最大のメガソーラーとなり、現在同州で稼働中の太陽光発電の総容量にも匹敵する。米国内では5番目に大規模なメガソーラー・プロジェクトになるという。

 マイクロソフト社が同州で締結するメガソーラーの電力購入契約(PPA)としては2件目となる(関連記事)。同社は同州に、データセンターやオフィスを相当数建設している。

 同社は今回の取り組みによって、2018年までにデータセンターで使用する電力の少なくとも50%以上をクリーンなエネルギーで賄うという目標を達成したという。

 また、2020年までに電力の60%をクリーンなエネルギーとする目標の第一歩を踏み出し、同社が現在購入している再エネの総容量は約1.2GWに達したという。

 バージニア州のRalph Northam知事は、「今回マイクロソフト社が発表した取り組みは、バージニア州が急速にクリーンエネルギー産業のリーダーになりつつあることを示している。今後も、州内でクリーンなエネルギーと雇用が拡大することに期待している」とのコメントを寄せている。