インドのTata Power Solar社は21日、食品関連会社の工場向けに4.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)を設計・施工し、稼働に成功したと発表した。同社は垂直統合型の太陽光パネルメーカーとしてインドで最大という。
Tata Power Solar社が今回、メガソーラーを設置したのは、チャッティースガル州のRajnandgaon地区。同州は、インドでは数少ないエネルギー余剰となる州の一つである。
太陽光発電設備を設置した場所は、Rajaram Maize Products社というデンプンやブドウ糖を製造する企業の工場である。工期は3カ月以内で、Tata Power Solar社製の太陽光パネルを採用した。
Rajaram Maize Products社は、消費する電力の100%を今回稼働したメガソーラーの電力で賄うことが可能になったという。系統網を通じた他者への売電は行わない。
このプロジェクトにより従来の電力を太陽光発電に切り替えることで、年間に5180tの温室効果ガス排出量を削減できるとしている。
Rajaram Maize Products社は再エネ導入に積極的に取り組んでおり、既にバイオマスによる熱電併給(コージェネレーション)プラント、屋根上設置の太陽光発電システム、バイオガス・エンジンなどを工場の施設で導入してきたという。
Tata Power Solar社は25年にわたる太陽光発電事業の経験を持ち、インド全土で194MW以上の地上設置型メガソーラーのプロジェクトを手掛けた実績があるとしている。