EasySuite 4Kの利用例
EasySuite 4Kの利用例
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 オリンパスの北米・中南米における地域統括会社であるOlympus Corporation of the Americas(以下、OCA)は2018年3月22日(現地時間)、手術室内での4K映像伝送に対応した次世代手術室システムズインテグレーション「EasySuite 4K」(イージー・スイート)を米国で発売した(医薬品医療機器等法は未承認)。

 今回の製品は、2017年6月にOCAが完全子会社化した米Image stream Medical社の映像伝送・配信技術や事業基盤を活用したもの。HD映像に加えて4K映像の非圧縮伝送に対応しているため、オリンパスの4K外科手術用内視鏡システムと組み合わせることで4Kの高画質をそのままに手術室内で伝送することができる。さらに、機器ごとの映像規格・伝送距離の違いを意識することなく、X線CT映像、生体・機器情報、電子カルテ情報などを術中に必要なタイミングで、最適なレイアウトでモニター表示することができる。

 光ファイバーによる10ギガビット・イーサネットに対応しているため、煩雑になりがちな映像ケーブルの取り回しがなく、標準的なネットワーク機器を用いた互換性、拡張性の高い映像伝送システムが構築できる。そのため、病院の既存のネットワークインフラやインターネットを活用した映像記録・配信が可能。例えば、各手術室で記録した内視鏡映像を院内のサーバーで一元管理して、院内外の端末から検索、オンデマンド再生やライブ中継することが可能になる。