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HOMEエネルギー > 「EVの蓄電で、再エネがベースロード電源に進化」、日産・志賀副会長

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「EVの蓄電で、再エネがベースロード電源に進化」、日産・志賀副会長

  • 加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
  • 2017/03/16 08:01
  • 1/4ページ
講演する日産自動車の志賀俊之副会長
(出所:日経BP)

 日産自動車の志賀俊之副会長は3月8日、自然エネルギー財団が開催したシンポジウム「REvision2017」において講演し、電気自動車(EV)を通じた再生可能エネルギーに関する取り組みを紹介した。

 EV「LEAF(リーフ)」の普及を通じて、再エネを最大限に活用する社会の実現に貢献したいとしている。

 EVは、駆動の動力に使うエネルギーとして、化石燃料を燃やさない技術として開発された。このため、動力源を、ガソリンを燃やす内燃機関から、電気を使うモーターに代えたということだけでは、代替の狙いを十分に満たしたとは言えないという。

 エネルギー源となる電気そのものを、化石燃料による火力発電から、太陽光や風力、水力といった再エネによる電力を使うことで、真価を発揮すると考えている。

 志賀副会長によると、「走行時に直接、化石燃料を燃やすことと、この燃焼による温室効果ガスの排出による気候変動」という自動車産業の課題に対して、業界全体として、「2050年時点で販売している車両のCO2排出量を、2000年時に比べて90%削減する」という目標を掲げている。

 この目標があることから、2050年時点で販売される自動車のうち、内燃機関を動力源に使ったものは、おそらくゼロになるだろうという。

 2000年に販売されていた自動車の平均の燃費はガソリン1リットルあたり約14kmで、これに対してCO2排出量を90%削減するには、同約140km以上を実現しなければならない。技術的に、実現できるメドがないことから、EVなどに移行することが前提になるという。

 「EVは、せっかく化石燃料を燃やさずに走るのだから、走るための電気を生み出す際にも、化石燃料を燃やさずに再エネを使いたい。燃料電池車の場合でも、化石燃料による電気で作った水素を使って走るのでは、代替する意義が乏しくなってしまう」とする。

 そこで、EVが搭載している蓄電池に、いかに再エネ由来の電力を有効に貯めるかがカギになるという。

 志賀副会長は、EVの蓄電池を効果的に使うことで、太陽光や風力発電をベースロード電源のように使えるようになり、かつ、社会全体のコスト負担が少ない形で実現できると強調した。

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