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 ドイツAudi社は2016年3月3日、「Q7」シリーズ初のSモデル「SQ7 TDI」を発表した。排気量4.0LのV型8気筒ディーゼルエンジン「TDI」に、「市販乗用車として世界で初めて電動コンプレッサーを搭載し、加速性能を向上しつつ燃費を抑えた」としている。

 欧州では2016年春から予約注文を受け付ける。ドイツでの価格は8万9900ユーロ(約1121万円、1ユーロ=124.7円換算)から。

 4.0LのTDIエンジンは新たに開発した。排気で駆動する二つのターボ過給機は、運転状況に応じて作動する。一つは低中負荷領域から作動し、もう一つは高負荷領域になると追加作動する。

 小型モーターで駆動する電動コンプレッサーは、インタークーラー下流のエンジンに近いエアー通路に設置されており、最大7万rpmの高速回転が可能。発進や低負荷状態で加速するときなど、特にエンジンの低回転域でターボ過給機をアシストし、0.25秒で大きなトルクを発生させる。

 これにより、ターボラグのない素早い加速が可能となり、排気エネルギーを使う従来のターボ過給機の弱点を克服できたとしている。