建設用地の位置。ホーチミンから北東に約350kmとなる
建設用地の位置。ホーチミンから北東に約350kmとなる
(出所:日揮)
[画像のクリックで拡大表示]

 日揮と同社のベトナム法人であるJGCベトナム社は、ベトナム中南部ザライ省クロンパ地区に出力約49MWのメガソーラーを建設する。同地区は、ホーチミンから北東に約350kmに位置する。同国の一般家庭約4万7000世帯分に相当する電力を発電する見込み。

 ベトナムの再生可能エネルギー関連企業であるGia Lai Electricity Joint Stock Company(GEC、ザライ電力合弁会社)からEPC(設計・調達・施工)サービスを受注したと3月5日発表した。

 GECは、現地の不動産・エネルギー・農業・教育などを手掛ける複合企業Thanh Thanh Cong Group(TTCグループ)傘下となる。太陽光パネルの製造企業、受注金額は非公表。2018年秋に引き渡す予定。

 日揮グループは、発電容量ベースで日本国内で多くのメガソーラー建設・受注の実績がある(関連記事)。またベトナムでは、2件の大型製油所建設プロジェクトのほか、JGCベトナム社が産業プラント分野を含む複数の中小プロジェクトに関わってきた。今回の受注では、これまでの実績と、事業の経済性向上に寄与する提案などが総合的に評価されたとしている。

 ベトナム政府は、2011年に第7次電力開発計画(PDP7)を策定。国を挙げて再生可能エネルギーの利用拡大を推進し、2030年までに太陽光発電の容量を12GWに引き上げる計画を掲げている。