ネクストエナジー・アンド・リソースによる太陽光パネルのリユース例 
ネクストエナジー・アンド・リソースによる太陽光パネルのリユース例 
(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 再生可能エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は3月3日、廃棄物処理・リサイクルサービス事業を行う市川環境エンジニアリング(千葉県市川市)、リサイクルテック・ジャパン(名古屋市)、近畿工業(兵庫県三木市)とともに、太陽光パネルのリユース(再使用)・リサイクル(再利用)事業を行う合同会社を設立したと発表した。

 4社の共同出資により、合同会社アールツーソリューション(東京都中央区)を3月1日に設立した。出資比率は、市川環境エンジニアリング25%、ネクストエナジー・アンド・リソース25%、リサイクルテック・ジャパン25%、近畿工業25%となる。

 ネクストエナジーは、国内では他に先駆け、再使用可能な中古の太陽光パネルを買い取り、再びパネルとして使うリユース事業を、2005年から始めた。今回、新しく設立する合同会社では、リユース品の買い取りに加え、使用済みパネルを全数買い取り、リユース可能な中古製品と、材料としてリサイクルする廃棄品とに分別し、リユース&リサイクルの効率的な仕組みを構築するという。

 リユース事業では、選別検査のより効率的な運用とともに、品質保証技術の向上に取り組む。また、リサイクル事業においては、環境省などを中心に検討が進んでいる太陽光パネルの適正な廃棄規制に伴う事業機会の拡大、およびガラス再資源化ビジネスの拡大を視野に入れている。

 太陽光パネルの寿命は、一般的に20~30年と言われている。太陽光発電システムの急速な普及に伴い、将来的に使用済みパネルの排出が急速に増加していくことが予想され、その有効活用や適正処理が求められている。合同会社の設立により4社の強みを生かし、こうしたニーズに応え、事業機会を拡大する。