三菱ふそうトラック・バスは2017年2月28日、トラック向けの新しいエンジンを発表した。開発したのは排気量7.7Lと同10.7Lのディーゼルエンジン(図1、2)。直列6気筒でターボチャージャーを備える。7.7Lエンジンでは、従来モデルから出力を維持しながら質量を約4割軽くした。7.7Lと10.7Lのエンジンは共に、2017年4~6月に発売する新型トラック「スーパーグレート」に搭載する予定だ。

図1 新型の7.7Lエンジン「6S10」
図1 新型の7.7Lエンジン「6S10」
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図2 新型の10.7Lエンジン「6R20」
図2 新型の10.7Lエンジン「6R20」
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 先代スーパーグレートが搭載するエンジンは1種類のみだったが、新型では2種類のエンジンを用意している。先代エンジン「6R10」は、排気量12.8Lで質量は約1300kg。新開発の同7.7Lエンジン「6S10」の質量は約800kgで先代より約4割軽い。同10.7Lエンジン「6R20」の質量は約1000kgで、先代比で約3割の軽量化を図った。エンジンの排気量を減らす「ダウンサイジング」で実現した。排気量を減らせば、エンジン部品を小型にして軽くできる。