「SOLARWARE 1667」の外観イメージ
「SOLARWARE 1667」の外観イメージ
 (出所:東芝三菱電機産業システム・TMEIC)
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 東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は3月2日、定格出力1667kWの 大容量太陽光発電システム用パワーコンディショナー(PCS)「SOLARWARE 1667」を3月から販売し始めると発表した。単機の出力では国内最大級となる。

 「SOLARWARE 1667」は、「SOLAR WARE SAMURAI」の製品名で海外市場に投入してきた。米国で2.1GW 以上の受注実績(2016年1 月時点)を持ち、太陽光発電業界で最高の権威をもつ「Intersolar Award 2014」でアジア発のメーカーとして初めて最優秀賞を受賞している(関連記事)。

 国内では固定価格買取制度(FIT)の買取価格が低下する一方、特別高圧に連系する大規模なメガソーラーの計画も進んでいる。kW当たりの設置コストが下がり、省スペースの利点もある単機大容量のPCSのニーズが高まっている。こうした市場動向に対応し、海外市場向けに発売してきた「SOLARWARE 1667」を国内に投入することにした。

 国内市場で問題になることの多い、塩害など耐環境対策を実施し、国内の設置環境に柔軟に対応できる構成という。また、冷却方式はヒート・パイプと冷却ファンを併用した「ハイブリット・クーリング方式」を採用してエアコンレスを実現した。定格出力の40%までは冷却ファンの運転も不要で、補助消費電力を最少化することで最大変換効率98.6%、実際の運転状態に近いユーロ効率でも98.4%を達成したという。

 「SOLARWARE 1667」の年間販売目標は300 台に設定した。TMEICでは同製品の国内市場への投入により、国内メガソーラー市場におけるさらなるシェア拡大を目指すという。