施工中のメガソーラーへの設置例
施工中のメガソーラーへの設置例
(出所:日本電業工作)
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赤外線カメラと連動して撮影
赤外線カメラと連動して撮影
(出所:日本電業工作)
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夜間でも視認性が高い
夜間でも視認性が高い
(出所:日本電業工作)
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 電気通信機器・施工を手掛ける日本電業工作(東京都千代田区)は2月27日、メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けに、無線通信を活用した監視カメラシステムを発表した。

 施工中における資材の盗難防止や、進捗管理を目的とした設置例もすでにあるという。

 複数の地点にカメラを設置し、日中の施工現場における進捗状況を遠隔から管理するとともに、夜間は送電ケーブルなどの資材の盗難を監視できるようになり、資材の盗難防止と犯人の検挙に寄与できたという。

 竣工後は、そのまま遠隔監視システムとして活用できる。

 監視カメラで撮影した映像の送信などは、同社の長距離無線LANシステムを活用するため、送信線の配線工事が不要となる。

 このため、施工の進捗状況に応じて設置場所を変えるといった、柔軟な運用も可能としている。

 採用するカメラによっては、太陽光発電電力で運用し、外部の電源が不要になるという。緊急時や臨時設置といった後付けにも対応しやすい。

 監視カメラは、侵入などの異常を検知する赤外線センサと連動して運用する。侵入を検知すると同時に、その場所の静止画を撮影し、リアルタイムで関係者にメールで通知する。関係者は即座に状況を確認でき、関係先や警察に通報するなど、迅速な対応を可能にする。

 監視カメラは、無線通信による伝送に適した低消費電力タイプで、パン・チルト・ズームの遠隔操作により、360度の監視を実現した。監視範囲が広く、導入するカメラの台数を削減できる。

 また、最低被写体照度は白黒0.005ルクスで、夜間でも出力12WのLED照明を設置すれば、60m程度までの遠方が認識可能になり、防犯対策により有効となるという。