開発した入門機
開発した入門機
(出所:スカイロボット)
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 ロボット開発ベンチャーのスカイロボット(東京都渋谷区)は2月24日、赤外線カメラを手掛ける米FLIR Systems社と、ドローン(無人小型ヘリコプター・飛行機)の搭載に用に開発した小型の赤外線カメラ「VUE/VUEPro」シリーズの国内総代理店契約を締結したと発表した。

 VUE/VUEProシリーズは、従来のFLIR社の赤外線カメラに比べて、価格を手ごろにした上、小型・軽量な設計とし、ドローンへの採用や搭載を容易にしたという。また、ドローンの運用者が必要とする、赤外線によるさまざまな画像撮影機能を盛り込んでいるとする。

 接続端子はmini-USBケーブルとなっている。ケーブルを接続するだけで、カメラに5Vの電源が入り、アナログの赤外線動画を表示、または送信する。microSDカードを使い、赤外線の画像や飛行データを記録できる。

 ドローンへの赤外線カメラの搭載では、太陽光パネルの熱画像を上空から撮影し、温度分布からパネルの不具合などを発見する手がかりとする用途などで、O&M(運用・保守)の一環として導入が始まっている。

 専用の携帯端末用アプリケーション・ソフトウェアにより、カメラの設定や録画の操作を可能とした。販売価格は、VUEシリーズが18万5000円~39万円(税抜き)、VUEProシリーズ が24万5000円~45万円(税抜き)としている。

 スカイロボットは、VUE/VUEProシリーズを搭載したドローンを開発し、ドローンを使った事業開発向けの入門機として展開する。この入門機の購入企業向けに、ドローンの操作技術と、赤外線カメラの活用に必要な基礎知識を学べる講座「Drone School JAPAN」を開校する。

 スカイロボットが公認したインストラクターが、初心者から上級者までを指導する。

 開発した入門機は、この講座の2日間の受講費などを含め、初期費用が54万円以上、保守費用(損害保険加入、修理対応、その他のサポート)が月額3万5000円(税抜き)としている。3月から予約を受け付け、4月に販売を開始する。