Enel Green Power社が手掛けたメガソーラーの例
Enel Green Power社が手掛けたメガソーラーの例
(出所:Enel Green Power社)
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 イタリアの再生可能エネルギー発電事業者であるEnel Green Power社は2月18日、ペルーで合計出力326MWの再エネ発電プロジェクトを開発すると発表した。

 ペルーの子会社であるEnel Green Power Peru社が手掛ける。ペルーのエネルギー鉱業投資監督庁(OSINERGMIN)から得た、20年間の電力供給契約を締結する権利を基に、合計出力126MWの風力発電、同180MWの太陽光発電、同20MWの水力発電所を開発する。2018年の稼働を予定している。

 これによって、Enel Green Power社は、ペルーにおいて3種類の再エネ電源を運用する初の企業になるという。

 ペルーは、経済成長に合わせて再エネの開発を進めている。ただし、現時点でその活用は、初期段階にあり、再エネ比率は2%に留まっている。2018年までにこの比率を5%まで引き上げ、電源を多様化する政策を掲げている。

 Enel Green Power社は、全世界で2018年までに稼働する再エネ発電所に、合計約400万米ドルを投じる計画を持つ。

 太陽光発電プロジェクトの「Rubi」は、ペルー南部のモケグア(Moquegua)地域に立地する。太陽光パネルの出力は180MW、発電所の出力は約144MWとなり、年間発電量は約440GWhを見込んでいる。

 風力発電プロジェクトの「Nazca」は、ペルー南部のマルコナ(Marcona)地域の沿岸に立地する。合計出力126MWで、年間発電量は約600GWhを見込んでいる。

 水力発電プロジェクトの「Ayanunga」は、ペルー中央部のモンソン(Monzon)地域に立地する。合計出力約20MWで、年間発電量は約140GWhを見込んでいる。