米Keysight Technologies社は、シグナルアナライザー「Xシリーズ」を一新した(日本語ニュースリリース1)。同社は解析機能が豊富なスペクトラムアナライザーをシグナルアナライザーと呼んでいる。

図1●Xシリーズ全製品を更改 キーサイトのスライド。
図1●Xシリーズ全製品を更改 キーサイトのスライド。
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図2●下が従来製品(N90x0A)で上が新製品(N90x0B) 日経エレクトロニクスが撮影。
図2●下が従来製品(N90x0A)で上が新製品(N90x0B) 日経エレクトロニクスが撮影。
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図3●測定機能も向上 キーサイトのスライド。
図3●測定機能も向上 キーサイトのスライド。
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 今回、Xシリーズの最上位機種「N9040B UXA」(日経テクノロジーオンライン関連記事)で先行導入したマルチタッチのタッチスクリーン機能を全機種が備えるようになり(日本語ニュースリリース2)、スマートフォンと同等な操作性を実現したとする(図1)。また、パラメーターの設定手順を見直し、パラメーターの変更が1回または2回のタッチで行えるようにした。

 さらに、UXA以外の機種(PXA/MXA/EXA/CXA)では、ディスプレーの大型化/高解像度化も図った。従来は8.4型で1024×768画素だったが、今回から10.6型で1280×768画素になった。筐体の色も白ベースから黒ベースに変わった(図2)。

測定機能も向上

 測定機能も向上している(図3)。例えば、最上位機種のN9040B UXAでは、最大周波数がこれまでは26.5GHzだったが、今回からオプションで44GHzと50GHzが選べるようになった。解析帯域幅も従来の最大510MHzから最大1GHzに広げた。

 また、PXAでは解析帯域幅を従来の最大160MHzから最大510MHZに広げている。このほか、PXAではリアルタイム処理の最大周波数が160MHzから255MHzに上がったり、長時間ストリーミングの帯域が40MHzから255MHzに広がったりもした。位相雑音特性はPXA/EXA/CXAで向上している。なお、CPUは全機種で米Intel社の「Core i7」になった。