「第42回 国際福祉機器展 H.C.R. 2015」でのワイズマンの展示ブースの様子
「第42回 国際福祉機器展 H.C.R. 2015」でのワイズマンの展示ブースの様子
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 ワイズマンは、医療機関や介護施設などに分散する医療・介護情報を一元管理する「医療介護連携サービスMeLL+」と、ベータソフト(福岡市)の精神科向け診療支援システム「Alpha」のシステム連携・販売を行うと発表した。これにより、精神科病院と関連する介護サービス間での情報共有が行えるとともに、医師や看護師、ケアマネジャーなどの円滑なコミュニケーションを支援する。

 厚生労働省は「精神保健医療福祉の改革ビジョン」の中で、入院医療中心の精神医療から精神障害者の地域生活を支えるための精神医療への転換を進めており、入院医療中心の精神病院と地域生活を支援する介護サービス事業所との密接な連携、情報の共有が求められている。両社はこうした流れの中で精神科医療の業務効率とサービス向上を目的に業務提携を行い、その一環として両社のシステム間での連携を行うことにしたもの。

 MeLL+は、患者・利用者の主病名や入院時情報、フェースシート情報などの基本情報、医療および介護における患者・利用者のリスクサマリー、病院のカルテやリハビリ記録、介護事業所のケア記録などの共有を可能にする。また、患者にかかわる関係者が気付いた内容をリアルタイムに共有する多職種間コミュニケーション機能も持つ。Alphaとのシステム連携により、精神科病院から地域社会に転帰した患者に対して病院と介護サービス事業所スタッフの情報連携・共有を促進する。

 また、業務提携によりワイズマンは、医事会計システムである「レセプトコンピュータシステムΣ」とAlphaの医事会計情報との連携も行うという。