中国の太陽光パネルメーカーであるLONGiソーラーは1月18日、裏面不動態型セル(PERC:Passivated Emitter and Rear Cell)技術に基づく60セルの太陽光パネルで、p型の単結晶シリコンPERCとしては世界最高となる変換効率20.41%を達成したと発表した。第三者認証機関のTUV-SUDが、試験を行った。

 2017年10月に同社は、ドイツFraunhofer ISE CalLabの試験により、単結晶PERCの太陽電池セル(変換素子)で当時の世界記録となる22.71%を達成したことを発表していた。さらにその10日後、同社は量産ベースのPERCセルとして初めて23%の上限を超える23.26%の変換効率を達成したとしている。

 今回、発表した変換効率は、これらの単結晶シリコン太陽電池セルを用いて製造したパネルに基づくとみられる。

 中国市場では、政府が太陽光発電の普及促進を目指す施策「トップランナー・プログラム」によって、変換効率や発電性能の高い太陽光パネルに対する需要が増加しており、太陽電池セルやパネルの出力を向上させるための開発競争が激化しているという。

 このため今後も同社は、「変換効率の向上や発電性能の改善によってより高い価値を市場に提供するとともに、グリッドパリティの実現を加速すべく新しい技術の導入や研究開発を続けていく」としている(関連記事)。