「自然でんき」にサービス名称を変更
「自然でんき」にサービス名称を変更
(出所:SBパワー)
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FIT電気70%を計画
FIT電気70%を計画
(出所:SBパワー)
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調達先となる群馬県榛東村のメガソーラー
調達先となる群馬県榛東村のメガソーラー
(出所:SBエナジー)
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 ソフトバンクは1月23日、電力小売り「ソフトバンクでんき」の「FITでんきプラン(再生可能エネルギー)」のサービス内容を変更し、「自然でんき」と名称を変えると発表した。基本料金なしの従量料金制を採用するとともに、電力プランに環境保全活動の支援を加える。

 北海道電力、東京電力、関西電力の各エリアで提供する。2月1日午前9時から「自然でんき」サイトで申し込み受付を開始し、2月下旬の検針日からサービスを開始する。

 「自然でんき」は、ソフトバンクグループで再生可能エネルギーでの発電事業を行うSBエナジーなどが発電した電気を活用してSBパワーが電力を供給する。固定価格買取制度(FIT)を利用したメガソーラー(大規模太陽光発電所)やバイオマス発電を電源とし、FIT電気の比率は50%以上を目標とする。こうしたスキームは従来の「FITでんきプラン」と同じ。

 2017年2月1日~2018年3月31日までの電源構成の計画値は、「FIT電気70%、卸電力取引所14%、その他(常時バックアップ)16%」。2016年4月の「FITでんきプラン」開始時の計画値では、「FIT電気57%」とし、同年10月のインタビューでは「60%を達成している」と公表していた。2月からはさらに高いFIT電気比率を想定する。

 料金プランの変更点は、基本料金をなくし、使った分だけ電気料金が生じる均一従量料金制を採用すること。単価は、北海道電力エリア・31円/kWh、東京電力エリア・27円/kWh、関西電力エリア・28円/kWhとなる。

 さらに、SBパワーは「自然でんき」1契約につき、国の運営する「J‐クレジット」認証事業に、月に50円の活動支援金を拠出する。「これにより顧客は、自己負担なく低炭素社会の実現に貢献でできる」という。「J‐クレジット」認証団体の活動については毎月1回「自然でんき」特設サイトで公表する。

 公表しているFIT電気の調達先メガソーラーは、東京電力エリアでは、「日光ソーラーパーク」(栃木県日光市、2.4MW)、「矢板ソーラーパーク」(栃木県矢板市、4.6MW)、「榛東ソーラーパーク」(群馬県榛東村、2.4MW)。北海道電力エリアでは、「苫東安平ソーラーパーク」(安平町、111MW)、「紋別ソーラーパーク」(紋別市、2.4MW)、「白老ソーラーパーク」(白老町、2.6MW)。関西電力エリアでは、「泉大津ソーラーパーク」(大阪府泉大津市、19.6MW)、「高砂ソーラーパーク」(兵庫県高砂市、3.4MW)、「京都ソーラーパーク」(京都市、4.2MW)となっている。