ホンダのLCGC車「Brio Satya」
ホンダのLCGC車「Brio Satya」
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 ASEAN(東南アジア諸国連合)の自動車市場で、ホンダが好調だ。2015年、インドネシアとタイ、マレーシアの主要3カ国の乗用車市場すべてでシェアを増やした。各国のシェア上位5社のうち、ホンダだけが達成した。

 調査会社の米Frost & Sullivan社は2016年1月28日、ASEAN主要3カ国の自動車市場の現状と見通しを発表した。ホンダのインドネシアにおける2015年のシェアは、前年比3.5ポイント増の21.6%、タイは同0.6ポイント増の26.1%、マレーシアは同2.7ポイント増の15.9%だった。特にインドネシアは2年前からシェアが倍増した。

 Frost & Sullivan社Consulting Directorの本多正樹氏は、ホンダが3カ国でシェアを増やした要因として、「各国の政策に合致した車両を販売するのはホンダくらい」と分析する。ホンダは世界6極体制を掲げ、各地域のニーズに即した車両を現地で開発する体制を敷いた。その成果が表れてきた。