米国の大手電力事業者であるデュークエナジー(Duke Energy)社は1月22日、ノースカロライナ州で太陽光発電システムを屋根上に設置する顧客を対象とした総額6200万ドルのキャッシュバック・プログラムを発表した。導入時の費用負担を軽減することで、同州における太陽光発電の拡大を支援する。

 具体的には、住宅、非住宅、非営利と3つのカテゴリーに分け、導入するシステムの設備容量に応じて払い戻す料率を設定した()。非住宅では事業者など、非営利では教会や学校などを想定している。

太陽光発電を導入する顧客向けにデュークエナジーが実施するキャッシュバック・プログラムの概要
(出所:Duke Energyの資料を基に日経BP総研クリーンテック研究所作成)
 還元率
[ドル/W]
限度額
[ドル]
限度額となる設備容量
住宅0.66,00010kW
非住宅0.550,000100kW
非営利0.7575,000

 例えば、米国の住宅用太陽光発電システムで平均的な容量の8kWを設置する顧客の場合、キャッシュバックの額は4800ドルとなる。

 いずれのカテゴリーにも設備容量の上限を設定しており、住宅用で10kW、非住宅と非営利では100kWを超えるとキャッシュバックの金額が頭打ちとなる。

 同プログラムは、ノースカロライナ公益事業委員会(NCUC)の許認可がおりた後に実施される見込み。