ソニーは、エアコンやテレビの制御機能などを搭載したLEDシーリングライト「マルチファンクションライト」を開発し、「ライティングジャパン 2016」に出展した。ライト中央部に接続する「マルチファンクションユニット」をソニーが、ライト部分を東芝ライテックが開発した。2016年度前半の製品化を目指す。ソニーが電材卸事業者や住宅会社などへ販売する、「B to B to C」の形態のビジネスモデルを想定する。

「マルチファンクションライト」
「マルチファンクションライト」
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「マルチファンクションユニット」を外したところ
「マルチファンクションユニット」を外したところ
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 ソニーの担当者によれば、LEDシーリングライトを製品化したいと考えたが、「社内で反対された」という。加えて、LED照明の開発が難航した。照明器具メーカーに比べて、同器具の開発ノウハウが不足していたので、信頼性などの確保が難しかったという。

 だが、東芝ライテックとの共同開発の同意を得たことが契機となり、「風向きが変わり、製品化にゴーサインが出た」(同担当者)。LED照明も東芝ライテックが担当することで、信頼性の課題などを解決できたという。

 東芝ライテックがソニーと手を組んだのは、パナソニック対抗だとみられる。東芝ライテックは、国内のLED照明市場で、パナソニックに続いて第2位にある。この状況が長らく続いており、この状況を打破したいと考え、ソニーとタッグを組んだようだ。