新製品の単結晶シリコン型太陽光パネル(290W/枚) 
新製品の単結晶シリコン型太陽光パネル(290W/枚) 
(出所:ネクストエナジー・アンド・リソース)
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 再生可能エネルギー関連の事業を展開するネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市)は12月18日、地域ごとに最も高い投資効果が得られる低圧産業用の太陽光発電システムのパッケージ製品「マキシフィット」の販売を開始した。

 パッケージ内容は同社製の単結晶シリコン型太陽光パネル(290W/枚)のほか、パワーコンディショナー(PCS)、架台(または金具)、ケーブル、そして保証制度となる。業界トップクラスの低価格を維持しつつ、「長期発電品質」を維持するために、耐久性の高い部材でシステムを構成したという。
 
 同システムの特長は、(1) 独自開発したシステムによって地域ごとの最適なパネル積載量を算出し、発電量を最大化する、(2)品質と耐久性を重視して選択した国内メーカー製の機器を中心にシステムを構成、(3)ネクストエナジー・アンド・リソース製の太陽光パネルの経済損失補償をはじめとする保証制度―――の3つ。

 地上設置では、一般的な横置き4段架台だけではなく、横置き3段や5段、縦置き3段の架台も用意し、さまざまな設計思想に対応した。加えて、塩害地域や多雪地域、折板屋根にも対応できるなど自由度が高いという。

 固定価格買取制度(FIT)の価格引き下げによっても、十分な投資回収が見込めるよう、年間の総発電量を最大化することを目指す。理想的な快晴の日(日射が強く気温が低い日)のピーク時の発電量を、敢えて一部切り捨てることによって、発電効率の悪い曇りの日や日射量が少ない冬季に発電量の底上げを行うという。

 従来、ピーク時の最大発電量にパネルの積載量を合わせていたが、快晴の日に発電できる日は実は少なく、また四季の変化や緯度、地域ごとに日射量が異なる。そこで独自開発の発電シミュレーションソフトを使用し、地域ごとに投資効果が最も高いパネル積載量を算出、年間の総発電量を最大化する。年間総発電量30%アップも可能という。