米Linear Technology社は、2つのDC-DCコンバーター回路を内蔵したデュアル出力の電源モジュール「LTM8049」を発売した。同社の電源モジュールファミリー「μModule」に含まれる製品だ。特徴は、2つのDC-DCコンバーター回路をそれぞれSEPIC(Single Ended Primary Inductor Converter)型、もしくは反転型のいずれかに設定可能な点にある。SEPIC型は、昇降圧動作が可能なタイプ。反転型は、正の入力電圧を負電圧に変換して出力するタイプである。パッケージは、外形寸法が15mm×9mm×4.2mmの77端子BGA。ここに電源制御ICやパワーMOSFET、ショットキー・バリアー・ダイオード、インダクターなどを収めた。外付け部品は、コンデンサーや抵抗など合計7個で済む。プリント基板上の実装面積は250mm2と小さい。すべてディスクリート部品で構成していた従来は、約30個の部品が必要だった。電池駆動型の携帯型計測器や、モータードライバー回路、計測器内部のオペアンプ用電源などに向ける。
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