米Texas Instruments(TI)社は、入力オフセット電圧が±200μV (最大値)で、その温度ドリフトが±3μV(最大値)といずれも小さい完全差動絶縁アンプIC「AMC1301」を発売した。特徴は、「総合的な性能が高いこと」(同社)という。上記のような直流(DC)精度が高いことに加えて、消費電力が低く、絶縁バリアー寿命が長い。消費電力については、ハイサイドの消費電流は競合他社品に比べて55%減、ローサイドは45%減を実現した。絶縁バリアー寿命は64年を保証する。「フォトカプラーとは異なり、寿命による性能劣化の影響は受けない」(同社)という。主な用途は、高電圧対応機器のシャント電流検出である。具体的なアプリケーションとしては、産業用モーター駆動機器や、太陽光発電用インバーター装置、バッテリー管理システム、無停電電源装置(UPS)などを挙げている。
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