米Analog Devices社(ADI)は、新しい電源回路方式を採用した降圧型DC-DCコンバーター制御IC「LTC7821」を発売した。特徴は、降圧比が高くても、高い変換効率が得られる点にある。入力電圧は+10〜72V(絶対定格は+80V)の範囲に対応しており、出力電圧は+0.9〜33.5Vの範囲でユーザーが設定可能だ。変換効率は、一般的な電源回路方式を使った場合に比べて、3ポイント改善できるという。さらに、変換効率が同程度であれば、スイッチング周波数を高められる。「スイッチング周波数は、一般的な電源回路方式のスイッチング周波数の3倍以上に高めることが可能。このため、インダクターやコンデンサーの外形寸法を小型化できるので、電源回路全体の実装面積を最大で50%削減できる」(同社)という。変換効率は、スイッチング周波数が500kHzのときに、最大で97%が得られる。なお、スイッチング周波数の設定可能な範囲は200k〜1.5MHzである。
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