出力1000kW機「SOLARWARE 1000」の外観
出力1000kW機「SOLARWARE 1000」の外観
(出所:TMEIC)
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 太陽光発電用パワーコンディショナー(PCS)大手の東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は12月25日、出力1MW(1000kW)機「SOLARWARE 1000」を、国内で販売すると発表した。2016年1月に販売を開始する。

 海外のメガソーラー(大規模太陽光発電所)で培った技術で実現したという。実際の運転状態に、より近い変換効率示す「ユーロ効率」で、国内メーカー製トップとなる98.5%を達成した。

 ユーロ効率とは、5~100%の間の六つの負荷率における変換効率に重み付けをして算出するもの。ピンポイントの条件で実現する「最高変換効率」に比べて、実際の運転状態に近い変換効率を示す指標として知られる。

 TMEICでは、それぞれの負荷容量域の変換効率を改善し、ユーロ効率を向上したことで、メガソーラーの発電量を最大化し、売電収入の増加に寄与できるとする。

 また、複数のPCSではなく、1台のPCSで出力1000kWの大容量化を実現したことによって、PCSの導入台数や設置時の工数を削減できるため、導入コストを低減できるとしている。メーカーによっては、複数台数のPCSを並列接続することで出力1000kW機を構成している場合もある。

 日本では、出力2MW(2000kW)クラスのメガソーラーが多い。今回のSOLARWARE 1000を採用すれば、導入台数が2台で済む。

 TMEICでは、国内で年間500台を目標に販売していく。