左から日本テレネットのサーバーシステム、CONNEXX SYSTEMSの蓄電池、村田製作所の直流給電システム 
左から日本テレネットのサーバーシステム、CONNEXX SYSTEMSの蓄電池、村田製作所の直流給電システム 
(出所:日本テレネット)
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 日本テレネット(京都市)は、村田製作所、CONNEXX SYSTEMS(コネックスシステムズ、京都市)と共同で、太陽光発電と蓄電池、直流給電システムを導入した「自活型スマートオフィス」システムの実証実験を開始したと発表した。

 日本テレネット子会社のエコリンクス(京都府木津川市)のコールセンターなど、実際に実務をおこなう事務所を使って実証実験を行う。

 2015年12月7日から、太陽光発電システムと直流給電インフラを結合した試験運用を始める。具体的には、出力12kWの追尾式太陽光発電システムとパワーコンディショナー(PCS)を接続し、実験オフィスに直流給電する。2016年1月から、鉛蓄電とLiイオン蓄電池のハイブリッド蓄電池システムを接続し、夜間や曇り、雨天時の需要を賄う。

 2016年2月から6月の間に、LED照明、空調のほか、コピー機器などのOA機器を直流対応の機器に順次、置き換える。そして、2016年4月以降、トータルシステムによる効果、例えば、追尾式太陽光発電システムによる発電量向上効果や、直流給電による省エネ効果などを検証する。

 日本テレネットがサーバーシステム、CONNEXX SYSTEMSが蓄電池システム、村田製作所が直流給電システムを担当する。

 追尾式システムの導入により、太陽光の発電量を30%増加させることを目指す。また、直流給電システムと直流対応の省エネ機器を導入し、トータルに管理する効果で消費電力を50%削減することを目標にしている。