エッジとクラウド双方にソフトウエアを提供
エッジとクラウド双方にソフトウエアを提供
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無償提供するソフトウエア(左から1番目と3番目)と既存製品の位置づけ
無償提供するソフトウエア(左から1番目と3番目)と既存製品の位置づけ
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クラウド側ソフトウエア3種の役割
クラウド側ソフトウエア3種の役割
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 米Intel社傘下のソフトウエア開発企業である米Wind River Systems社は、センサーや小型機器などをインターネット経由で制御する用途に向け、小型機器向けOSを無償で提供する方針を明らかにした(日経テクノロジーオンライン関連記事)。

 温度センサーや湿度センサーなどのデータをネットワーク管理するための、小型システムで使う組み込みOSなどを、無償で提供する。市場拡大が期待されるIoT向けOSを無償で提供する一方、機器の遠隔管理やデータ収集など、クラウド側のサービスを有料で提供することで、トータルでの収益拡大を目指す。

 無償提供するのは、センサーやウエアラブル機器などに向けたリアルタイムOS「Wind River Rocket」と、32ビットMCUから64ビットCPUの機器を対象とする「Wind River Pulsar Linux」。いずれもプラットフォーム非依存で、IntelおよびARMのアーキテクチャーに対応する。

 同社はこれらに加え、3つのソフトウエアからなる統合クラウド環境である「Wind River Helix Cloud」を提供しており、クラウドのサーバー向けソフトウエアから、エッジ側のセンサー機器向けソフトウエアまで、統合的に提供できることを強みに、IoT分野での顧客開拓を進めていく考えだ。