カネカの「ヘテロ接合型」を並べた豊岡エコバレー・竹貫地場ソーラーの第1期
カネカの「ヘテロ接合型」を並べた豊岡エコバレー・竹貫地場ソーラーの第1期
大規模な発電事業向けでは初の採用(出所:日経BP)
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豊岡市日高町竹貫にある
豊岡市日高町竹貫にある
(出所:日経BP)
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 兵庫県豊岡市が開発しているメガソーラー(大規模太陽光発電所)「豊岡エコバレー・竹貫地場ソーラー」の第1期が、11月末に完成した。

 竹貫地場ソーラーは、豊岡市日高町竹貫にある面積約1万7000m2の土地に立地し、出力は約1.113MWとなる。第1期は、敷地面積約1万2000m2で、出力は約813.2kWである。

 豊岡市では、これまで市内の2カ所で太陽光発電所を稼働させている。いずれも、同市に本社工場を置く、カネカソーラーテック製の太陽光パネルを採用している。従来の2カ所では、薄膜のアモルファス(非晶質)と多結晶のシリコンを積層したタイプを導入した。

 今回の竹貫では、「ヘテロ接合型」の出力245W品を採用している。ヘテロ接合型とは、異なる材料同士を接合したタイプを指す。この場合、結晶シリコンの両面にアモルファスシリコンを形成しており、変換効率が高い利点がある。カネカにとって、大規模な発電事業向けでは初の採用になった。

 カネカによると、2014年にヘテロ接合型の量産試作ラインを立ち上げ、現在の出荷品の変換効率は約17%という。