カネカのハイパーライトHP。LEDテールランプに使われている。下にあるのがLEDチップを実装したソケット部分。
カネカのハイパーライトHP。LEDテールランプに使われている。下にあるのがLEDチップを実装したソケット部分。
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カネカのハイパーライトHP。LEDポジションランプのヒートシンクになっている部分に使われている。
カネカのハイパーライトHP。LEDポジションランプのヒートシンクになっている部分に使われている。
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カネカのハイパーライトJP製のボディパネル。従来より薄肉化に成功しており、軽量で強靭。
カネカのハイパーライトJP製のボディパネル。従来より薄肉化に成功しており、軽量で強靭。
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カネカのハイパーライトJP製のボディパネル。従来より薄肉化に成功しており、軽量で強靭。

 カネカは、2015年11月末に東京ビッグサイトで開催された材料・エネルギー関連の展示会「INCHEM TOKYO 2015」(主催:日本能率協会)で、自動車用の高機能樹脂材料2種類を出展した。

 展示したのは、「ハイパーライトHP/同JP」の2種類。ハイパーライトHPは放熱に適した熱伝導性の高い射出成形用樹脂で、ベースはポリエステル。

 アルミ合金製のヒートシンクを用いる部分の代替え材料として利用できる。アルミ合金に準じた熱伝導性を備え、単体でもアルミ合金の8割程度の熱伝導性がある。発熱体との間にアルミ合金材をサンドイッチすれば、樹脂ならではの軽量さを維持しながらアルミ合金並みの放熱性を実現することもできる。

 車体のLEDランプソケット部に用いることで軽量化だけでなく、アルミ合金製ヒートシンクであれば仕上げの切削処理や、ソケットとの接合などの加工を必要とせず、アルミ合金と比べ金型の負担も低いというメリットがある。

 すでにトヨタ自動車のミニバン「アルファード」や小型ミニバン「シエンタ」のLEDランプソケット部に採用されており、今後はさらに採用が広がることが予測される。